海や川の蟹を飼育する方法

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色々な蟹の飼育法まとめ

 

色々な蟹たち

 

モクズガニ

モクズガニは川に生息しているカニです。川で生息しているカニの中で大型の種類で、足に濃い毛が生えているのが特徴です。

 

モクズガニ

 

モクズガニの生態はまだ完全には解明されていないので、ハッキリした飼育方法は分からないようですが、モクズガニを是非飼ってみたいという人は参考にしてください。

 

まず水槽を用意します。水槽には砂利を薄く引き、モクズガニが隠れることが出来る場所も用意します。隠れるところは市販のものでも良いですし、植木鉢などでも代用できます。

 

水の量は15センチ〜17センチが適量です。そしてエアポンプを付けましょう。安いもので構いませんが、ホースをハサミで切られることもあるので気を付けておきましょう。

 

水槽には必ず蓋をしてください。モクズガニが脱走する恐れがあります。モクズガニが脱走してしまうと、大きいのでとても危険でハサミで切られてしまうことがあります。

 

脱走した時は素手で触らず、軍手などを使いましょう。水槽に蓋をする時は密閉するとモクズガニが酸欠になってしまうので、酸素の穴を確保し、上から重りを乗せましょう

 

エサは雑食なので、いろいろ食べます。主にはむきエビや刺身、亀のエサなどがいいでしょう。食べ残したエサは水が汚れる原因となるので、一晩経ったものは取り除きましょう。

 

モクズガニを飼育する時に日光は必要ないので、水槽は日陰においておきましょう。水温の安定するところが良いでしょう。夏は温度が上がり過ぎないように注意してください。冬はヒーターなどは必要ありませんが、活動はあまりなくなるようです。モクズガニを飼育する時は参考にしてみてくださいね。

ヤドカリ ヤドカリは日本の磯で暮らしている水辺の生き物です。眺めていたら結構かわいくて癒されるので飼っている人が多いです。ヤドカリの飼い方をご紹介します。

 

ヤドカリ

 

用意するものは、水槽、隠れる場所、ろ過装置、ヒーター、照明、海水、貝殻、最後にエサです。まずはヤドカリが住むところを作っていきましょう。用意した水槽に、磯の砂利を敷きましょう。

 

その上にヤドカリが隠れるところを置いてあげます。ヤドカリの種類によっては普段あまり物陰に隠れないものもいますが、脱皮は隠れて行うので用意してあげましょう。

 

宿貝用の貝殻もおいておくと、成長に合わせてヤドカリが交換していきます。次に海水を入れましょう。基本的には海の水をとってきた方が良いですが、海が遠すぎて難しい場合は人口の海水でも大丈夫です。

 

ろ過装置を付けましょう。ろ過をしなければバクテリアが住み着いて水質が悪くなりヤドカリが住めなくなります。必ず設置して下さい。

 

ヒーターや照明も取り付けましょう。ヒーターは水温を25度前後に保つために使うので熱帯魚用のもので良いです。照明は眺めるために使うので、18ワットの水槽用蛍光灯1本のみで十分です。必要ない人はなくても良いものです。

 

これでヤドカリを飼うための準備は整いました。それではヤドカリの飼い方、エサについてみていきましょう。ヤドカリは海藻や魚の死骸など何でも食べる雑食の生き物です。魚介類なら刺身などをあげたり、海藻ならアオサやワカメなどをあげましょう。

 

エサの後は食べかすを取り除いて水槽の中をきれいな状態に保つようにしてください。簡単にヤドカリの飼い方をご紹介しました。ヤドカリに興味を持った方は飼ってみてください。

海蟹

海で獲ってきた蟹を飼育しましょう。海で獲ってきた蟹を飼育するポイントは環境です。エサはすぐにやらなくても問題はないようですが、環境は大切です。海で育った生物には海水がなくては生きていけないものです。注意しておきたいのは、海水と塩水は違います。水の中に含まれる塩分濃度が違うので、塩水では代用できないことを知っておきましょう。水はろ過したり、循環させなければ腐ってしまうので、早めに対応していきましょう。

 

まず、蟹を獲ってきたら、蟹を飼育するための水槽づくりから始めます。海の蟹は同じケースでは共存出来ないタイプが多いので複数いる場合は分けてあげましょう

 

次は、海水を用意します。海が近くにないから海水が手に入らないという人は、人工海水が作れるものがあるので利用してください。そして水槽の水をきれいに保つために「ろ過装置」を設置します。これで海の蟹を飼育する環境づくりはバッチリです。

 

飼育方法ですが、温度は室内であれば気にしなくても良いですが、高温になると水が蒸発して水位が減るので定期的に足し水をしましょう。水替えは2か月に1回程度で構いません。その時は1度に全部交換するのではなく、3分の1ほど変えましょう。

 

エサは「動物性のもの」を与えます。市販の蟹のエサの他に、シラスやシーフードも食べます。エサの後の食べ残しは環境を悪くするので必ず取り除いてくださいね。海の蟹の飼育方法を簡単に説明しましたが、ポイントは環境づくりですね。快適な環境を作ってあげて、蟹の飼育を楽しみましょう。

川蟹 川の蟹の飼育方法は少し難しいようです。川の蟹は臆病です。飼育するときは川と同じ環境を作ってあげましょう。容器は水槽よりプラスチック製の方が重たくなくて水を変える時にも使いやすいので便利です。

 

まずは川の蟹が住める環境作りから始めましょう。川と同じようにするために、底に川の砂利を敷き詰めましょう。重たくなるので、蟹が違和感なく歩ける程度敷けばいいでしょう。

 

その上に、蟹が隠れるところを作ってあげるために、川の石など大きめのものを置きましょう。陸の部分も作ってあげるとより良いですね。水はそこまで深くなくても良いです。蟹が隠れる程度あれば良いでしょう。

 

水はエサなどをあげるとすぐ汚れてしまいますし、放置すると腐ってしまいますので、こまめに変えてあげましょう。出来れば、蟹が住んでいた川の水をくんで使うと良いでしょう。もし水道水を使うのであれば、カルキを抜いたものを使いましょう。

 

カルキの抜き方は量にもよりますが1日くらい置いておけば大体は抜けるので、水替えの前には用意しておきましょう。川の蟹のエサはジャコやシラス、煮干しなどを食べます。人間が食べるものには塩が入っているので、塩抜きしてから与えるようにしましょう。

 

食べ終わったら食べかすはきれいに取り除きましょう。食べかすが残っていると、腐ってしまいます。直接砂利の上に置くと掃除もしにくいので、貝の殻などでエサ皿を作るといいですよ。

 

川の蟹の飼育方法はこのようにするといいでしょう。夏になって川に遊びに行く機会もありますよね。川蟹の飼育に挑戦してみてください。

イソガニ イソガニは岸辺の浅い岩場などに生息しているカニです。このイソガニを捕まえて飼育してみましょう。1つの水槽に2〜3匹が程度が良いので、あまりたくさんは捕まえないようにしましょう。

 

イソガニを飼育する時は海水が必要です。水槽を用意して、容器の半分くらいまで海水を入れます。特に陸などは設置しなくても大丈夫ですが、海水と一緒に岸辺の砂利や石を入れて、環境を整えてやってください

 

またレンガや植木鉢などで隠れる場所を作ってあげましょう。水槽にはエアーポンプとろ過装置を入れましょう。ろ過装置を入れないとエサや海藻などですぐに水槽内が汚れてしまうので気を付けてくださいね

 

飼育の仕方は、エサを1日1回〜2回あげましょう。海水を汚しにくいシラスやキャベツ、ふ、ミミズなどがいいでしょう。食べ残したエサは出来るだけ早めに取り除きましょう。水の中で回収が難しいので目の細かい網などを用意すると便利ですよ。

 

海水は外気温によってすぐ蒸発してしまうので、海水が減ったら減った分の水道水を入れると良いでしょう。水道水の水を少しづつ入れると、イソガニは真水に慣れてくるので、海水でなくても生活ができるようになります

 

飼育を続けていると、イソガニが脱皮していることが分かります。抜け殻をとって標本も作れますよ。抜け殻はイソガニに食べられてしまうので見つけたらすぐにとっておきましょう。

 

飼育する時は、ヤドカリなどと一緒の水槽に入れないようにしましょう。ヤドカリが食べられてしまいます。イソガニを上手に飼育して、観察していくと脱皮シーンも見ることが出来てとても楽しいですよ。

 

管理人の蟹コラム

サワガニ

様々な種類のカニの飼育法についてご紹介しました。先日も我が家ではサワガニを川で捕獲してまいりました。その際に「おたまじゃくし」も一緒に捕獲しておいたのですが、同じ水槽にいれても食べる気配はありませんでした。なるほど蟹はおたまじゃくしは食べないのかと勝手に決め込んでいましたら、カニを飼育しはじめて2週間後くらいに、突如跡形もなくおたまじゃくしの姿が消えてしまい、軽くショックのような感情を抱かされた次第です。蟹を飼育するということは、このように思いもよらない気づきや感動を与えてもらえるものです。とは言え、私は専ら蟹は「かに通販」で取り寄せるのがメインですが…、やはり蟹は食うのが一番(笑)